16日の夜、NHKで放送された台日共同制作ドラマ「路~台湾エクスプレス~」はいかがでしたか?
3回で完結の第1部だけを見る限り、まあまあの出来だと思いました。というのは・・・全3回分で3時間ほどの短いドラマにしては、少し盛り込み過ぎのような気がしているからです。
新幹線の導入から、登場人物の恋愛や元台湾生まれの日本人の贖罪感情まで盛り込んだり、台湾の各地の観光案内のような場面を挿入したり・・・で到底あと2回、どう考えても2時間では収まらないでしょう。
せめて、民放ドラマのワンクール(3か月)全12回が適切な長さではなかったでしょうか。(6回でも良かったのに)
もう出来上がっているので、今更言っても仕方がないですが、盛り込み過ぎのエピソードのため話がうまくまとまるかと心配しています。・・とにかく全3回を見終わってからの話しですが。
《路~台灣Express~》第二集預告
私はこのドラマが高視聴率を上げてくれることを期待していますが、それ以上に台日共同制作ドラマが出来たという事に、感慨深いものがあります。それも最も中国に忖度していた”NHK”が制作した、という事実に驚いています。
皆様もご存知のように中国の主張する「台湾は中国の一部」をかたくなに守ってきたあの「NHK」が台湾の俳優たちを使って、台湾の各地でロケを繰り広げた・・・という事実に驚きを禁じえません。
中国は台湾と日本の関係が深まることにかけては、最も警戒しているのに、よくぞNHKは制作を思い切ったものです。
台灣高鐵 上陸 2004年5月18日、神戸港から台湾高雄に向けて車両が運ばれていった時のニュース報道です。5月25日高雄に到着
私はドラマの出来より、そのことのほうが気にかかりました。この困難なプロジェクトによくぞゴーサインを出してくれたことに感謝したいです。
今後、これをきっかけに日本と台湾が今まで築いて来た友好関係の歴史を掘り起こし、ドラマを作っていってほしいものです。
過去には下記のような日本人との関りをテーマとした台湾映画「海角七号」や「KANO」などの名作がありました。
《海角七號》預告
《KANO》 正式預告
*以上の2作品は台湾の監督が作った映画で、空前絶後の大ヒットでした。
まだまだ、他に台湾のために尽くした日本人は沢山います。そんなエピソードを掘り起こして、ドラマを作ってください!(例えば:「八田與一」の物語など)
左より(安娜李、楊烈、炎亞綸、邵雨薇、梁正群 出席《路 台灣 Express~ 》)記者会見 5月15日
台日共同制作ドラマ「路~台湾エクスプレス~」の記者会見が15日、台北市内で開かれ、俳優のアーロン(炎亞綸)ら台湾の出演者が同作をPRしました。
この席に演出を担当した松浦善之助氏はビデオメッセージを寄せ、2011年の東日本大震災発生時に台湾から寄せられた支援に対してお礼をしたいとの思いが同作制作の出発点になったと明かしました。
”そういう思い”が後編では、顕著に表れることを期待しております!
台湾交通部の林佳龍部長(交通相)は、世界がコロナ禍に見舞われる中、「台日のより一層の友好関係がこの作品を通じて結ばれる」ことを祈念し、高鉄(台湾新幹線)を日本にPRし、「コロナ禍が過ぎ去った後に、より多くの日本人に台湾に来てもらえれば」と談話していました。
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エリック演じるアーロン(炎亞綸 )
炎亞綸 Aaron Yan [一刀不剪 No Cut] 舞蹈版MV
エリック演じるアーロン(炎亞綸 )氏は有名な歌手であり俳優でもあります。こんな男前と台北の街角で出会ったら、女性は誰でも一目ぼれするでしょう!
もしも出会ったら、波留さん演じる「春香」のように道を尋ねてください。決してスマホで地図を検索してはなりません。
追記:このドラマ見逃した方に朗報!・・5月21日(木)午前0時15分~1時28分に再放送があります。ぜひご覧ください。(関西地区だけかも分かりませんが)
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