NHKが台湾のコロナ対策成功の秘訣を放送!

昨日、午後11時から「NHK・ETV特集」番組で「パンデミックが変える世界 〜台湾・新型コロナ封じ込め成功への17年〜」を放送しました。

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番組の内容は:
「パンデミックが変える世界 〜台湾・新型コロナ封じ込め成功への17年〜」新型コロナウイルス第1波で先進各国が苦境に陥る中、発生源に近い場所にありながら迅速な水際対策やIT技術で封じ込めに成功した台湾。その成功を支えたのは17年前のSARSの時の失敗とその反省にたった大変革だった。検疫・監視・医療など台湾のさまざまな現場の人たちにインタビュー。台湾の17年の歩みを検証しながら第2波が起こると予測される今後に備え残された時間で我々は何をすべきかを考える。
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【出演】台湾・前副総統…陳建仁,台湾・衛生福利部長…陳時中,台湾大学副学長…張上淳,台湾・デジタル担当行政院政務委員…唐鳳,台湾・情報通信安全局局長…簡宏偉,台湾・中央感染症指揮センター…羅一鈞,台湾・和平病院元院長…キョダイセイ,キャスター道傳愛子


私のブログでは以前からお伝えしていた事例ばかりでしたが、驚いたのは、あの中国に忖度して台湾の報道を極力控えてきたNHKが台湾のコロナ対策の成功例を1時間にもわたって放送したという事実です。

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不眠不休で対策に当たった衛生福利部長…陳時中氏

17年前SARS発生の時、WHOからの情報が得られず、多くの犠牲者を出した台湾は二度とあのような事態に陥らないように、着々と準備をしてきたのです。その結果、今回の成功があるのです。
番組の中で台北の病院の院内感染の恐怖のため自殺者まで出したという事を知り、いかにあの時台湾全土がパニックに陥ったかが理解できました。

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番組の最も重要な部分は、民主主義における政府と国民の信頼をいかに構築するかという事にありました。国内、海外からのデマ情報をいかに排除してあらゆる情報を国民に開示して、疑問点は徹底的に議論して国民に納得してもらいながら、規制をしてゆくことの難しさが番組からうかがい知れました。

番組を見ていて、台湾国民ががこれほどまで「民主主義」を大事に育て、また国民が政府をいかに信頼しているかが良く分り感動してしまいました。

世界最長期間(1947年~1987年)の戒厳令を敷かれて「言論の自由」が長く阻害されていた国民が、よくぞここまで成長したかと思うと涙が出るほどうれしく思いました。(なんか上から目線のコメントのように見えますが、そんなことはありません。心から台湾の民度の高さに敬服しているのです)

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2019年10月10日 台湾双十節、総統府まえ

多くの日本人は「台湾は後進国だ」なんて思いこんでいるかと思いますが、今や世界でもトップクラスの「政治先進国」なのです。
国民の政治への関心は高く、教育水準、衛生観念、工業技術、経済も先進技術に優れ世界でもすでにトップクラスにあります。

最後に台湾のテレビ局で放送された「武漢肺炎 防疫全紀錄(コロナ対策のドキュメント)」をご覧ください!中国語のみなので難しい部分はあると思いますが、字幕の漢字を見てなんとか理解してみてください。

【台灣演義】

台灣武漢肺炎 防疫全紀錄2020年5月24日 48分(台湾の新型コロナウィルスの防疫全記録)

日本も台湾のように感染者「ゼロ」になり、一日も早く以前のように台湾を訪れることが出来ますように心から祈っています!

追記:NHK特集を見逃した方に朗報!:本日21日(日)午後2時半からNHK、Eテレ(教育テレビ)「パンデミックが変える世界 〜台湾・新型コロナ封じ込め成功への17年〜」が再放送されます。(関西地方のみかも知れませんが)

「参考書籍」
 

やっと22日から台湾入国が可能!

でもビジネス目的の人限定ですが・・・。残念ながら、一般観光客の受け入れはまだのようです。

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下記のような条件が発表されました
中央感染症指揮センターは17日、ビジネス目的での訪台者について、一定の条件の下で外出禁止期間の短縮を認める措置を発表した。海外からの入国者は一律、自宅や滞在場所などでの14日間の隔離が義務付けられているが、条件を満たせば隔離開始から5~7日目に検査を受け、陰性となれば解除される。実施は22日から。日本からの入国者も対象に含まれる。
同センターが入国を認めた者で、滞在期間が3カ月を下回り、感染リスクが低度(A級)、もしくは中低度(B級)とされている国・地域からのビジネス関係者が対象。また、過去14日以内に他の国・地域への渡航歴がないことも条件とされている。日本は感染リスクが中低度の国に入れられている。(台北中央社)


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ビジネス客の隔離期間短縮について説明する中央感染症指揮センターの陳時中指揮官

訪台の申請には、企業などから招待を受けていることを証明する書類や台湾でのスケジュール、感染予防計画などの提出が求められ、また、出発日から過去3日以内に受けた新型コロナウイルスのPCR検査の陰性証明も準備しておく必要があるそうです。

この「過去3日以内に受けた新型コロナウイルスのPCR検査の陰性証明も準備しておく」という項目がネックですね。そんなに早く検査ができるものでしょうか?

受けれたとしても、万が一「感染」していたら、全てのプランがおじゃんになり航空券、ホテルの予約も全てキャンセルになります。

感染していないにしても「自宅や滞在場所などでの14日間の隔離が義務付けられる」という規制があるので、いくら入国できても事実上何にも仕事できないという事になります。

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台北101の遠景:早く台湾に行きたい・・・

この厳しい規制でも行かなくてはならない人以外は、無理ですね。今後、一般観光客も入国できるようになるのでしょうが、コロナ検査の書類が必要であり、何日間もの「隔離」が解除されない限りわざわざ台湾に行く観光客はいるのでしょうか?

航空券+PCR検査の陰性証明書+ホテルの2週間の隔離のため、少なくとも3週間は滞在日が無ければどこにも行けない=法外の値段がかかる
もしこんなことなら、以前のように気軽に台湾旅行は出来ません。

こんなことにならないことを祈っていますが、どうでしょうか、とても心配になります。

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二階建てバスより円山ホテルを望む

17日現在、感染リスクが低度、もしくは中低度とされている国・地域は:
▽低度:ニュージーランド、オーストラリア、マカオ、パラオ、フィジー、ブルネイ、ベトナム、香港、タイ、モンゴル、ブータン
▽中低度:日本、マレーシア、シンガポール、韓国  リストは2週間に1回、更新される、という事です。

「参考書籍」
 

台湾の「防疫新生活 」のPR大使に江宏傑さん就任!

台湾の卓球選手、江宏傑さんは、このほど「防疫新生活」のPR大使に就任しました。

台湾では新たな感染者が渡航歴のある人を除くと8週間連続で確認されていないことから、感染拡大防止策として設けてきた各種制限を大幅に緩和したのです。

イベント開催時の人数制限が撤廃されたほか、公共交通機関では、他人と適切な間隔が保たれているのを条件にマスク着用義務が解除されたのです。

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上のポスター「防疫新生活」では手洗いの励行や外出時の社会的距離(室内1.5メートル、屋外1メートル)の確保、間隔が確保できない際のマスク着用、体調不良時の外出自粛などを促しています。


防疫新生活運動(樂活防疫 健康生活)

動画でもこれらの注意を分りやすく紹介しています。

江宏傑さんは妻で元卓球日本代表の福原愛さんと台湾ではコマーシャルが流されていてお馴染みです。ここではパナソニックの洗濯機CMに家族全員で出演しています。


2019 Panasonic 洗衣機 福原愛 25S DIR

久しぶりに「福原愛ちゃん」一家の幸せそうなCM動画が見られて、うれしかったです。

台湾・日本統治時代の地名、今も・・・

台湾を旅行すると、あれっ!日本にもこの地名、あったな?と思うことが度々ありますね。

この度、台湾の教育部(文部省)が「日本統治時代の1920(大正9)年に行われた地方制度の改正に伴い命名され、現在まで残っている地名を8日にフェイスブックで紹介しました。」

台湾のご老人は昔ながらの地名なのでなじみは深いでしょうが、若い人はひょっとして名前の由来を知らなくて使っていたかも知れませんね。

今回そんな地名の一部をご紹介しましょう。下の台湾の地図でその地域が示してあるのでご参照ください。

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*文部省は、台湾の上位10の地名の起源をグラフィック形式で紹介しました(教育省のFacebookから)

「板橋」北部に川が流れる「板橋」(現新北市板橋区)は木の板で造られた橋が掛けられていたことから台湾語で「枋橋」と呼ばれていました。これが日本統治時代に「板橋」に改められたということです。
今や、台北に次ぐ副都心と言われるほど発展している街です。

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日台共同制作ドラマ「路」ルウ~の最後のシーンは板橋駅で撮られました。

「関西」(現新竹県関西鎮)一帯は、元は客家の人が好んで食べる酸菜(鹹菜)にちなんだ名前で呼ばれていましたが、酸菜の客家語の発音が日本語の「関西」に近いことからこの名が付けられました。

「松山」(現台北市松山区)は、原名「錫口」(シコウ)日本の愛媛県の松山と景色が似ていたためだといいます。

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松山にある慈祐宮 での東京高円寺阿波踊り 2019年4月

「清水」の元の名前は「牛罵頭」で、プーラ族の音訳から取られました。1920年に、山の麓にある澄んだ湧き水から名前が変更されました。

「竹山」の元々の名前は「林圯埔」で、鄭成功の武将の名に由来し、1920年には周囲に密集した竹林があることから改名されました。

「民雄」ミンシオンの元々の名前は「打貓」ターミヤオでした。これは、日本語の「タミオ」の発音に似ているので、その名前が変更されました。

「玉井」元の名前は「大武壠」ダウロン族の地名で、日本語の漢字「玉井」の発音に似た名前に変更されました。

「高雄」(現高雄市)は先住民の言葉に漢字を当てた「打狗 (ターカオ)」が使われていましたが、読みが京都の「高雄」に近いとして採用されました。台湾で第二の都市と言われる港町です。

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高雄市の風景

「鹿野」は原名「鹿寮」(ルーリャオ)でしたが、日本人はこの地域に移民の村を作り、新潟県の鹿野の農民を移住させたので、「鹿野」に変えました。

「瑞穗」はアミ族の広大な平原を意味する「ココクボ」はまたは水尾を「みずお」とも呼び、日本人は「みずお」に近い「みずほ」と改名しました。

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花蓮県 瑞穂農園

「萬華」はもともと「艋舺(バンカ)」と呼ばれ、閩南語の発音に近い「ばんか」としました。また「西門町」も同じです。

このように、現代でも日本時代の地名が残っていて親しまれています。
以前、台湾の友人の結婚式に呼ばれた田舎は「田中」という地名でしたし、「岡山」というところにも行った記憶があります。

まだ探せばあると思うのですが、また機会があれば調べてお知らせしたいと思います。

ご注意:漢字の地名は今では全て中国読みになっています。(例えば、板橋はバンチャオ、清水はチンシュイなどです)

韓国瑜 高雄市長リコール成立!

台湾 韓国瑜(かんこくゆ)高雄市長のリコール成立というニュースが流れました。

【高雄=矢板明夫】今年1月の台湾総統選で、野党、中国国民党の公認候補として出馬し、現職の蔡英文総統に大敗した韓国瑜・高雄市長のリコール(解職請求)投票が6日、同市で実施された。台湾メディアの開票速報によると、賛成票が有権者の4分の1を超えたため、リコールが成立した。 韓氏は台湾の主要政治家の中で最も「親中的」と言われており、リコールが成立したことで、中台関係にも影響を与えそうだ。(産経新聞)


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2018年11月、高雄市市長選挙において突然現れた、国民党の落下傘候補「韓国瑜」が立候補して、歯に衣を着せない大胆な言動と、経済を立て直すための政策の大風呂敷を広げて、高雄市民の心を鷲つかみにして、民進党候補を破り、初めて国民党が市長になりました。

この時の「韓国瑜」ブームに乗って国民党が力を盛り返し、同時に行われた、立法会議員選挙に与党「民進党」の多くの議員が落選したので、蔡総統が民進党主席を辞任するという事態にもなったのです。

これほどの人気があり韓国瑜ブームを巻き起こした、高雄市長がわずか1年半で、高雄市民からリコールを受け、リコール反対票を大差で破り、姿を消すことになりました。

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では、これほどの候補が何故リコールを受ける事になったのか・・一番の原因は:市政をほったらかして、2019年の1月に総統選に立候補し、現職の蔡英文総統に大差で敗れたことが大きかったのでしょう

その他、極秘に香港とマカオの行政長官らと会って中国の主張する「一国二制度」について会談したり、香港の暴動についてのコメントなど、全てが中国寄りで、台湾の人々の不審を買ったという事も原因しています。

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2020年1月11日 蔡英文総統 再選

また、選挙の公約としてあげた経済政策もほとんどが実現していなくて、大ぼら吹きだとの批判も受けていました。(高雄にディズニーランドを誘致するとか、早稲田大学の高等部を高雄に造る、などのデマを平気で発言)

たった一つ実現したのは中国大陸からの観光客の回復だったでしょうが、これもコロナウィルスのため失敗してしまいました。

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2018年11月高雄市長選挙時の韓国瑜 候補

まだまだ数え上げればきりがないほどの、いい加減な市長であったことです。リコールされるのも当たり前でしょう。

それにしても台湾人の政治に対する関心はすごいものがありますね。特に若い人が積極的に参加している姿には感動さえ覚えます。日本の白け切った若者も台湾のようにもう少し政治に関心を持ってもらいたいものだと思いました。

「台湾ボイス」林建良 氏によって今回のリコールについて詳しく述べられています。どうぞご覧ください!

【最速解説】韓国瑜市長リコール案成立を速報で解説します 〜台湾ボイス特別速報
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